Q 歯ブラシを嫌がる子どもたちが大勢いるのではないでしょうか?
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このような子どもたちのお母さま方に聞いてみますと、「自分の歯が悪かったため、この子にはむし歯をつくりたくないので歯磨きを嫌がってもしています」と答えてくれます。そして「おさえるのが大変なんです」と話します。そこで、まず子どもが歯磨きを嫌がる原因を考えてみましょう。
子どもが歯磨きを嫌がるわけ
- 歯ブラシを持って構えていませんか
- 歯磨きを今からするというので、歯ブラシを持って構えていませんか。それでは子どもは嫌がります。歯磨きはやさしく抱っこし、水をつけながら2~3回シャカシャカと遊びながらやってあげてください。「シャカシャカシャカ」と、とても喜びます。
- 歯磨きに力を入れていませんか
- お母さまの歯磨きは、力が入っていませんか? こんな経験ありませんか? 子どもの歯を磨いていたら、歯肉から血が出てしまったこと。これは、お母さまの歯磨きに力が人っていて、歯肉に傷がついて血が出たと思われます。
汚れを落とすには力を入れないで、歯ブラシの毛先を歯一面に直角にあててやさしく振動するようにこすります。歯の汚れを効果的に落とすには、歯ブラシの毛先を汚れのところに当てて、力を入れないで歯ブラシの毛の弾力で落とします。
- 歯を磨いて、痛さを感じるところもあります
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上唇小帯が肥厚している場合、この部分に歯ブラシを引っかけてしまいます。そこで上の前歯を磨くときは、この部分にお母さまの人差指をあてて磨くと良いのです。このとき、お母さまは子どもの後側に位置し、子どもの頭をささえて行うと良いでしよう。その他、寝かせ磨きと言ってお母さまのひざの上に子どもの頭をのせて磨きます。頭が動かず子どもの口の中が見えることと同時に、子どもがお母さまの顔が見えることで安心します。
- 歯ブラシを口の奥に突っ込み過ぎていませんか
- 歯ブラシを突っ込み過ぎて”ゲー”と子どもがしたことはありませんか? お母さまはきれいに歯を磨こうという気持ちが先に立って、歯ブラシを奥歯の奥、のどに近いところまで突っこんでしまい、子どもは目を白黒、嘔吐しそうになります。これらが、子どもが歯磨きを嫌いになる原因です。
こうすれば楽しい歯磨きができる!
最後に子どもの歯磨きポイントは「無理に押さえつけない」です。
ポイント1:赤ちゃんの歯肉を傷つけないためにも、歯ブラシは最初、柔らかめの毛のブラシを使いましょう(メーカーによって多少硬さが違います)
ポイント2:歯磨きは時間をかけずに、短時間できれいに磨けるように心がけてください
ポイント3:磨く順番を決めておくと良いでしょう。子どもの嫌がる奥歯を先に、それから前歯を最後に磨きましょう
子どものむし歯予防に歯磨きも大切ですが、「甘味嗜好」(甘いお菓子)を大好きにしないことも大切です。また、おやつを一日中だらだら食べないことがむし歯予防につながるとともに、健康のためにも考えたいものです。
- 良い歯について