Q 歯磨きは誰でも毎日行っていますが、きれいに磨くことはなかなか難しいようです。歯磨きのポイントを教えてください。

A

歯をきれいに磨くには、歯ブラシや歯磨き剤についての知識も必要です。

1:歯ブラシについて

市販されている歯プラシには乳児用・幼児用・学童用・成人用など何種類かの大きさのものがありますが、幼児用または学童用を買い求めると良いと思います。歯プラシは大きすぎると口の奥の方が磨きにくくなりますし、小さすぎても効率が悪いものです。目安は子どもの指2本分くらいの大きさです。

2:歯磨き剤について

歯磨き剤を使用する場合は、フッ素入りの歯磨き剤の使用をおすすめします。これはむし歯予防に役立ちます。しかし、歯磨きにおいては、歯磨き剤はあくまでも補助で、主役は歯ブラシであることを知ってください。歯磨き剤を多くつけると口の中が泡だらけになり、本来の歯磨きを妨げることがあります。

3:歯磨き方法について

いろいろな歯磨き方法がありますが、要は歯の汚れ(歯垢)を取ることです。歯ブラシの毛先を歯に直角にあて、あまり力を入れないで「シャカシャカ」磨くようにします。ときどきは歯垢染め出し剤を使用して、歯磨き後に歯垢が十分落ちているかチェックすることも必要です。

5歳児になると、乳歯のうしろから第一大臼歯(永久歯)が生えてきます。生え始めは歯の背丈が低く、歯ブラシがとどきにくいものです。この歯の歯磨きには工夫が必要です。口を小さめに開け、横から歯ブラシを入れるようにし、歯ブラシの先端を第一大臼歯に当てて磨くようにします。

歯磨きは大人でも難しいものです。子どもの歯磨きは練習段階だという考えが必要でしょう。子ども自身で磨かせ、親御さまが仕上げ磨きをしてあげることが基本といえます。

                   
新入(園)学を機会に歯の健康保持について考えよう