良い歯ブラシ・歯磨き剤の選び方・使い方

良い歯ブラシ・歯磨き剤の選び方・使い方

1日に何回となく使う歯ブラシや歯磨き剤について、私たちはさほど関心を払わない方が多いようです。磨けば健康な歯を保てると安易な考えがお互いにありはしませんか。そこでこの特集では、「よい歯ブラシ・歯磨き剤の選び方・使い方」をとりあげ、もう一度考えてみることにしました。読者の方々の歯の健康増進の参考になればありがたいことです。

あなたの歯肉は大丈夫ですか?

  • 歯ぐきの色が赤くなっていますか
  • 歯ぐきがむずかゆいですか
  • 朝、歯を磨くとき歯ぐきから血が出ますか
  • 歯ぐきが腫れていますか
  • 歯ぐきを指で押すと、柔らかくなっていますか
  • ロ臭が気になりますか

歯肉からの危険信号を早くキャッチすることで歯周病(歯槽膿漏)の予防ができます。「自分の健康は自分で守る」、まさに歯肉の健康は自分で守ることができます。ちなみに歯周病は次の症状が出てからでは手遅れです。

  • 歯根が露出し歯が長くなったようになった
  • 歯がグラグラ動くようになった
  • 歯と歯の間に食物がはさまるようになった
  • 歯並びが悪くなった
  • 歯ぐきを指で押すと、柔らかくなった
  • 硬い食べ物が噛みにくくなった

歯肉を守る(歯の汚れを落とすこと)

歯の汚れは食後のお茶碗の汚れと同じです。そのため、何かでこすらなければ汚れは落とせません。歯の汚れは歯ブラシの毛先を使って落とします。歯面に毛先を直角に当てて、歯ブラシの毛束が開かない程度の歯磨き圧(力)で歯1本の幅を往復数秒間行います(10往復)。大きな横磨きは乱暴な磨き方で歯肉に傷をつくったり、歯肉が下がったりしてしまいます。

また歯と歯肉の境目の歯が(エナメル質)すりへる事もあります。このすりへりは乱暴な磨き方の結果です。

毛先が汚れた所当たっていること

毛先が汚れた所に当たっていることを確認してください。そのため手鏡を見て歯ブラシの毛先が歯面に直角に当たっているか、いないか確認します。磨いたあと、舌感で試してみると、磨けているか、いないかの判断に役に立ちます。磨けてないところは、ぬるぬる、みがけた所はつるつるしています。ぜひ、試してみてください。

歯磨き剤は最後につけます

最初何もつけないで時間をかけて磨きます。

  • テレビを見ながら
  • 新聞を見ながら
  • お風呂に入りながら

いつでもどこでもできます。その後、ほんの少々の歯磨き剤をつけて磨きます。さわやか感、爽快感を味わうことができるでしょう。

歯磨き剤ってな~に?

歯磨き剤の成分と効果主成分は研磨剤。歯磨き剤の中に含まれ、色素沈着も防止するために有効です。発泡剤は清掃を助けます。さらには、歯科疾患の予防および口臭除去などの効果も期待できる薬効成分が含まれています。

フッ素が含まれているものは歯質を強化し、むし歯予防に有効です。歯肉の腫れを抑えたり出血を抑えたりする薬用成分が添加されているものもありますが、これは歯肉の健康を促進し歯周病の予防になります。また、殺菌剤や防臭剤を含んでいるものもあります。

選び方と正しい使い方
  • 希望する効果の表示があるものを選ぶ
  • 使用量は少なめに、多量に使い横磨きで、強く磨くと歯の表面がすり減ってしまいます。歯垢を取り除くのはあくまで歯ブラシの機械的清掃によることを忘れずに
  • 乳幼児は使用しなくてよい

おわりに

自分で口の中の状態をよく観察して一番適したもの、適した方法を試してください。