マー君の大人の歯
ぼくの大人の歯は、歯の王様。
歯の王様は、とても大きいお相撲の横綱みたい。
みんなの大好きな、若貴のようなんだ。そして、とても強いんだよ。
v 歯の中で一番力持ちなんだ。
でもムシ歯になると歯の王様は、かんむりがなくなり、たちまち力がなくなつてしまいます。
そして一列に並んでいた王様のけらいも”がやがや、がやがや”バラバラになってしまいます。「そうです。歯並びが悪くなるんですよ。」
ママがやさしく言いました。
ぼくの大入の歯を守ろうマー君は決心しました。
かんむりをかぶっている歯の王様を、バイキンマンから守るため、
ピカピカに歯みがきをすることにしました。
そのとき、みつちゃんにもむし歯きんがちかづいていたのです。
でも、しつかり歯をみがいてねたみつちゃんにはハブラシマンがやってきて、むし歯きんをやっつけてくれます。
背が低い大人の歯のとき歯ブラシをほっぺの方から入れてみがくといいよと王様のけらいが言いました。
王様のとなりにいるけらいが、ムシ歯になつてバイキンマンにやられているときは、早く歯医者さんに行つて歯を治してもらい、元気になって王様を守らないといけません。
みんなで力を合わせて王様を守ろうね。
やさしいママは、マー君にお話をしてくれました。
「そう、そう」おやつの時間もきめましようね。甘いケーキ、アメ、ガムはバイキンマンが大好きで、バイキンマンは、これを食べて、ロじゅうバイキンマンだらけ、”こわい、こわい”歯の王様はたちまちバイキンマンにやられてしまいます。
「それは大変ね。」歯の王様がかわいそうです。みんなで歯の王様を守りましよう。
1.いつもピカピカに歯みがきしましょう。
2.おやつの時間をきめて、牛乳ものみましょう。
3.ときどき歯医者さんに行って歯の検診をしてもらいましよう。
「さて、マー君、まもれますか。」
「ぼく、おりこうだから守れるよ。」
ほんとうにおりこうさんなマー君です。
文・あびる のぶこ/絵・てらだ のぼる