全国初。海老名市をモデル地区に「オーラルフレイル改善プログラム」を実施。-神奈川県 未病改善の重点事業-
- 2019/11/08
- プレスリリース
海老名市在住65歳以上の高齢者に8月より開始
一般社団法人 神奈川県歯科医師会(鈴木駿介会長)は、神奈川県黒岩県知事が主導する、人生100年時代に対応する「神奈川県未病改善」の重点事業である「オーラルフレイル改善プログラム」を本年8月1日より、県下海老名市をモデル地区として実施します。なお、「オーラルフレイル」とは、お口のささいな衰えで心身が衰え、さらに社会活動への意欲を妨げ、低栄養のリスクが高まり、要介護状態の呼び水となる状態のことです。
神奈川県歯科医師会は、県内3,924人(平成30年4月現在)が所属し、「我国西洋歯科医学発祥の地」を中心に、明治40年(1907年)から111年間、神奈川県民の歯の健康を支え続けています。
また、神奈川県では、県民の健康寿命の延伸を図るため「かながわ未病改善宣言」に基づき、「2つの理念」と「3つの取り組み」による未病改善活動が積極的に展開されており、その中でフレイル、オーラルフレイル対策は大きな役割を担っています。
「オーラルフレイル改善プログラム」は、平成28年度から、神奈川県、神奈川県歯科医師会、さらに東京大学飯島勝矢教授を中心とする医科歯科研究者の三者が協働して実施した、「口腔ケアによる健康寿命延伸」事業を更に推進させ、海老名市と海老名市歯科医師会が、自治体でオーラルフレイル改善を実現できるかを実証する、地域に根ざした事業です。
これまで、平成28年度には、県下の65歳以上の方、3,297名を対象にオーラルフレイル実態調査を実施。さらに平成29年度には、オーラルフレイル改善プログラムの作成、平成28年度に実施した調査結果を踏まえて、129名に同プログラムの効果検証介入調査を実施。そして、ついに30年度には、これまでの調査結果を踏まえ、海老名市をモデル地区とし、地域歯科医師会と自治体が連携した同プログラムの効果・検証介入調査の実施、並びに普及・啓発を推進します。
オーラルフレイル効果検証介入調査
実施対象:海老名市在住65歳以上の高齢者
実施主体:神奈川県、海老名市、神奈川県後期高齢者医療広域連合
運営主体:一般社団法人 神奈川県歯科医師会、一般社団法人 海老名市歯科医師会
神奈川県におけるオーラルフレイル対策の概要
オーラルフレイル効果検証介入調査 概要
2018年4月 海老名市歯科医師会25協力医療機関選出
2018年5月 協力医療機関の説明会、研修会、実習
2018年8月 スクリーニング調査および改善プログラム実施。2019年1月末まで。
2019年3月 データ集計 分析
2019年6月 有識者会議にて報告書作成