FMヨコハマ「Lovely Day」、「ラブリー♡オーラルケア~歯っとする話~」むし歯の原因について
- 2024/12/03
- 歯とお口の基礎知識
FMヨコハマ「Lovely Day」、「ラブリー♡オーラルケア~歯っとする話~」
2024年9月4日(水)10:00-10:15に放送
この記事の目次
Qどうして「むし歯」になるのでしょうか?
A.歯の表面の歯垢の中には細菌が存在します。
細菌は飲食物の中の糖分を分解して酸を出します。
この酸によって歯が溶かされます。溶けて穴があいた状態がむし歯です。
Q「むし歯ができるしくみ」をもう少し詳しく教えてください
A.砂糖が口の中に存在したからといって直ちに、むし歯になる訳ではありません。
人の唾液は、酸を緩衝して中性に近づけることで歯を守る役割があります。
また唾液は、カルシウムやリン酸を含んでおり、これらが脱灰された歯を再石灰化します。糖分の摂取が頻繁で、酸の緩衝や再石灰化が間に合わずに脱灰された状態が続くと、むし歯になってしまうのです。
Q“唾液”って本当に大切なのですね。年を重ねると唾液の量が、どんどん減るというお話も聞きますよね?
A.年齢を重ねると、全身的な病気から薬を服用する方も増えます。薬の影響で、唾液量の減少という副作用もあるのです。大人のむし歯が増えているのですが大人のむし歯では、根っこがむし歯になるという特徴もあるのです。根の組織は、エナメル質がなくて柔らかいため、むし歯になりやすいのです。実はむし歯の原因は1つではなく、砂糖や細菌、唾液の質や量と色々な要素が重なってできるものなのです。また多くのむし歯は歯の間や奥歯の溝から発生します。全ての歯垢や細菌を歯磨きで取り除くことは不可能です。歯磨きを完璧にしたつもりでも、むし歯は防げません。むし歯の原因となる要素が複数あるので、予防も歯磨きだけではないのです。
歯磨きだけでは、むし歯は防げないのでしょうか。ではどうしたらいいのか、詳しくは、次回に伺っていきましょう。