妊娠期の女性とオーラルケア!(健康!歯ッピーライフ)


11月25日(月)放送のテレビ神奈川「猫のひたいほどワイド」内、「健康!歯っピーライフ」のコーナーの紹介です。

このコーナーは、歯やお口の健康に関する情報をMC久保田悠来さんと神奈川県歯科医師会広報川原委員が伝える月に1回のコーナーです。

11月のテーマは「妊娠期の女性とオーラルケア」でした。

妊娠中は、歯肉炎のリスクが高まります。これは女性ホルモンが増加することで、歯周病原因菌の一部が増殖しやすくなるためです。妊娠中に歯ぐきが腫れると妊娠性歯肉炎という診断になりますが、歯肉炎の原因は細菌であり一般的な歯肉炎と同様です。細菌は歯垢の中に多く存在するので、歯磨きなどのセルフケアと歯科医院でのプロフェッショナルケアで歯垢や歯石を取り除きます。

左は歯ぐきが腫れている妊娠性歯肉炎。右は、改善後の状態。

妊娠中にはつわりの問題もあります。つわりにより歯磨きが辛くなってしまう方もいます。
つわりがひどい時の、口腔ケアには工夫が必要です。ご自身にあった方法を選んでください。歯磨き粉の味や、匂いが辛い場合は、無香料のものを使用するか、歯磨き粉を使用せずに磨くと良いでしょう。歯ブラシのサイズは小さめの物を選択し、リラックスした状態で歯磨きをしてください。洗口剤を併用することも良いです。
妊娠期にお口の健康を保つことは、妊婦さん自身のためにも、赤ちゃんのためにも重要です。生まれたての赤ちゃんには歯が生えていません。そのためお口の中には、むし歯菌や歯周病菌はいません。歯が生え始める生後6ヶ月くらいから、細菌は周りの大人たちから感染します。赤ちゃんの身近な存在であるご家族が、むし歯や歯周病のない健康なお口を保つことで赤ちゃんへの細菌感染のリスクを減らすことができます。細菌感染を予防するためにも、スプーンなどの使い回しも避けましょう。

健康!歯っピーライフは月に1度、歯やお口の健康のための有益な情報を発信しています。是非、ご視聴ください。

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