黒岩知事との対話の広場でオーラルフレイル特集
- 2019/11/22
- 歯科に関する活動
【写真:説明する佐藤哲郎常務理事】
第28回「黒岩知事との対話の広場Live神奈川」健康長寿に向けた未病改善〜健口(けんこう)習慣を広げるには〜が、11月11日午後6時30分から神奈川県庁本庁舎大会議室で開催された。
黒岩知事の趣旨説明では、世界一の高齢社会を迎えている日本の中でも神奈川県はその最先端であり、その解決には神奈川県モデルとして「未病」をキーワードとして取り組んでいる。
未病を改善するには、食、運動、社会参加を三つの軸として取り組んでいるが、その中で「食」は食べるという事で、食べられなければ食にならない。そこで口の機能、つまり口腔機能が重要になる。
今回は大きなテーマとして「オーラルフレイル」を取り上げた。
「口から健康になる」という取り組みは、神奈川県が全国で断然トップである。笑い溢れる100歳コミユニテイー実現に向けて、対話の広場を企画したと述べた。
ゲストとして、東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授、神奈川県歯科医師会佐藤哲郎常務理事が招かれ、飯島勝也教授は「国家戦略としてのフレイル対策」題して、フレイルの意味、健康長寿のための3つの柱として、栄養、運動、社会参加が重要で、それがフレイル対策になる事、そのために行政、専門職、学識経験者、企業 産業が一体となり取り組む事の必要性を力説された。
佐藤哲郎常務理事は「健康長寿に向けた未病改善~健口(けんこう)習慣を広げるには~」として、オーラルフレイルは口に関する些細な衰えであり、具体的には滑舌の低下、食べこぼし、わずかなむせ、噛めない食品に増加であり、それを軽視すると口の機能が低下し、さらに心身の機能低下につながる負の連鎖になるので、オーラルフレイルは可逆的であるからこそ早い段階での対応と予防が重要であると説明した。
この後、今年度よりオーラルフレイル健口推進員と名称を新たにした8020運動推進員さんが、お口の体操である「グー・パー・ぐるぐる・ごっくん・ベー体操」を実演した。
この後意見交換を行い、90分に渡るオーラルフレイル特集は無事に終了した。
今回こうして、黒岩知事が対話の広場で「オーラルフレイル」を単独で取り上げたのは、神奈川県歯科医師会にとり非常に大きな意味を持つと感じている。
開会前の事前打ち合わせでも、黒岩知事は未病とオーラルフレイルは言葉こそ違え、ほぼ同義であると述べられ、歯科医師会事業に大きな期待と理解がある事を実感した。
神奈川県がこの分野で全国のトップランナーであることは間違いない。
人生100歳時代を健康長寿に全うできる時代の実現に決意を新たにした次第である。
詳細は下記動画よりご覧ください。