かながわ食育フェスタで口腔機能検査
- 2019/11/08
- 歯科に関する活動
最近、食、食育、食力など、食をキーワードとした食べる事に注目が集まっています。
神奈川県歯科医師会も昨年より、かながわ食力向上会議を関係各団体、有識者を交えて設立し、「今、食力を考える研修会」を実施、食を通して健康寿命の延伸に取り組んでいます。その一環として第12回かながわ食育フェスタに参加しましたので、その模様をお伝えします。
「お口の機能、調べてみませんか!」
今年は、 7月30日にそごう横浜店9階新都市ホールを会場として開催され歯科医師会はテーマを「お口の機能、調べてみませんか!」として、食べるために噛むこと、飲み込むことはもちろん、話すことにも大切なお口の機能、今回は、舌の力(舌圧) とお口の乾燥(唾液の量) の度合いを検査機械を使ってお調べいたしました。
この機能が衰えていることは、「滑舌の低下、食べこぼし、むせ、噛めない食品の増加、口腔乾燥」の一端と言え、いわゆるオーラルフレイルの状況になっています。
オーラルフレイルとは、「心身の機能の低下につながる口腔機能の虚弱な状態」で、この状態を放置し、さらに症状が悪化すると十分な栄養を摂ることができず、低栄養による寝たきり介護になるリスクが増大してしまいます。早い段階でこのことに気付き、改善することが大切であり、なっていなくてもならない様に予防することも必要です。
※オーラルフレイルについてはこちら
検査の結果から、オーラルフレイルの予防と改善法を丁寧に説明し、さらに関連資料を配布して、日々に行うと効果のある健口体操をお勧めいたしました。
私たちのブースはお子様から高齢者の方まで、終始行列ができましたが、これはご来場された皆様のお口に関心が高いことを物語っております。
オーラルフレイルは高齢者になってからではなく、早い時期からの予防が大切です。
予定していた検査機材が午前中で終わりそうになるほど盛況で、午後も機材を急遽追加して対応させていただきました。辛抱強くお待ちになられた参加者の方に御礼を申し上げます。
今回、「食」と「お口の機能」、「オーラルフレイル」が密接な関連があること、オーラルフレイルの予防改善法をご来場された皆様に伝えることができ、私たちにとっても大変有意義でありました。