入れ歯の調整していますか?

執筆者
神奈川県歯科医師会・川崎市歯科医師会会員 加藤 善郎

入れ歯の調整といってもさまざまな調整の方法があります。

食事をした際に、自分の歯で噛むことと、入れ歯で噛むということでは感覚が違います。

それは自分の歯骨に埋まっており、その感覚を歯根膜を通して感じますが、入れ歯の場合は自分の歯はないので、柔らかい歯茎の部分で力を受けます。

かみ合わせの調整、義歯床の調整、クラスプ(ばね)の調整、厚みや辺縁の調整など多岐にわたります。

一見調子がよくても、食事をしていくと歯がすり減ってしまったり、体重の増減などで義歯床が合わなくなっていたりします。

またクラスプのかかっている歯にも負担がかかっている場合もあります。

入れ歯の調整をし、しっかりかめることが、サルコペニア、フレイルの予防につながります。

健康なお口で、バランスのいい食事をとることが健康な生活の一助になります。

ぜひ調子がよくても、かかりつけの歯科医院で確認してもらえれば幸いです。

 

執筆者情報
加藤 善郎
神奈川県歯科医師会・川崎市歯科医師会会員
八丁畷デンタルクリニック

Facebookでシェアする

Twitterでシェアする

もくじ