歯周病とカンジダ
歯周病病原微生物としてカンジダが登場したのは数年前のことであり
、神奈川県のある開業歯科医が「歯周病は口腔カンジダ症の一病 型であり、その治療には抗真菌剤の使用が有効である」と提唱したのが発端である。 |
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この論文別刷は全会員に配布したので、すでにお読み頂いていると思う。権威ある学会の見解であるので歯周病に対しての誤った認識は解決したものと考えていたところ、再び神奈川県の別の開業歯科医が歯科商業誌に歯周病カンジダ病原説を支持し、抗真菌剤の有効性を掲載した。さらにこれをまた朝日新聞が平成13年11月20日付の夕刊一面に「歯周病退治"うがい薬"で、歯磨きよりも抗かび剤が有効」という見出しで取り上げた。対照実験や対照観察のない実験や調査はいくらでも新知見がでるという事を新聞社は認識し、慎重に取り扱ってもらいたい。 |
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