その他粘膜疾患

水疱が出来た

主に口の中に水疱を形成する疾患は、ウイルス性疾患が考えられ、感染の初期に小さな水泡ができすぐに破れてアフタ性潰瘍になります。

  • 単純疱疹(単純ヘルペス)herpes simplex
  • 帯状疱疹 herpes zoster
  • ヘルプアンギーナ herpangina
  • 手足口病 hand-foot-and-mouth disease など

最も多く見られるものは、単純疱疹(口唇粘膜から皮膚移行部に直径1~3mmの赤みを帯びた水疱)で水疱が破れてびらんとなり痂皮に覆われ10日前後で治ります。その他のウイルス性疾患は発熱や痛みを伴いますので、すみやかに医療機関で診断、治療を受けられるようにしてください。

舌が痛い、模様のようなものができた
舌炎、溝状舌、地図状舌が考えられます。先天性のものもありますが、全身疾患、舌や胃の慢性炎症のため生じるものが多いようです。痛みがひどい場合や味覚障害がある場合は治療が必要です。
口腔ガン

口腔内に生じる頻度は全身各部にくらべると低いようです。口の中で発生頻度が高い部位は歯肉、舌です。原因は不明な点が多く、一般的には遺伝要因、科学物質、放射線、ウイルス、習慣(喫煙、飲酒)等があげられ、誘因として歯や義歯による粘膜の慢性機械的刺激と喫煙があげられます。

なかなか初期に発見することが困難で、痛みも軽く気付かないことも多いようです。かかりつけ歯科医での定期診査をお勧めします。

歯肉の色が黒みを帯びてきた

口腔粘膜の着色はメラニン、ビリルビンなどの内因性色素や詰め物や差し歯に使用されている金属等の外因性色素、また薬剤によるものなどがあります。

着色を取ることは可能(レーザー治療等)ですが、清掃状態、喫煙による影響が大きく再発することがありますので、まずは口の中の環境を整えることが重要でしょう。