神奈川県歯科医師会について一枚の絵

Vol.1501

「銀山温泉」 久和 総一郎会員

 山形線の大石田駅からバスに乗り、尾花沢の町を通りぬけ、東へ40分ほど走ると奥羽山脈の山懐にある銀山温泉に着きます。
 この温泉街は急流の銀山川をはさんで三層四層の木造建築の宿が向かいあって並び建ち、川にはいくつもの橋が架かっていて風情のある温泉情緒をかもし出しています。
 ここの宿の軒下には「旅館木戸佐左エ門」とか「旅館水沢平八」などと名前を書いた看板が沢山かけてあります。昔湯治宿はどこも主人の名前で呼ばれ、今もその名残を掲げているのが面白いのです
 この街の両岸の道は幅がせまく車は入れないので、湯浴み客はのんびりと橋を渡ったり土産物屋をのぞいたりして歩いています。どこからともなく尾花沢の花笠音頭の囃子が聞こえてきます。とても楽しい温泉場です。

(著 本人)