神奈川県歯科医師会について一枚の絵

Vol.1305

「花」 藤井 義子会員

 磯子での開業に終止符を打ち、転居、身辺の変遷、身近な人たちとの別離、と慌しく過すうちに数年が過ぎていました。
 気が付くと、張りつめて仕事に向かっていた緊張感のある日々が、昨日のような過去となった自分がそこにありました。
 過去に執着するわけではありませんが、この絵は「ふり向いた瞬間の自分の思い」を残しておこうと思い立って描いた自画像です。
 風景を描きたくて「主体美術協会」の渡ヶ敷画伯に油絵を習い始め、先生指導による「きさらぎ会」展を、銀座、日本橋で開いて三十年になります。先生は90歳になられ、お元気に画業にはげまれています。
 最近は家でも描ける「花」を主題にする事が多くなりました。言葉では表現しきれない感情や体調が絵に表れて来るのに驚きながらキャンパスに向かっています。

(著 本人)